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海外でもブームのCITY POPを中心に東京から世界へ発信するイベント
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Hydra RecordsはUKや国内のベースミュージックを中心にしたリリースから始まり近年はジャズやブラジルと同等にシティーポップやAORも主要ラインに添えてきた。ノスタルジアや愛嬌、日本独自のサウンドメイキングで、ここ10年、海外でも爆発的な人気を博すシティポップ。レーベルカラーとともにその優位性をフィーチャーしたHydra RecordsのイベントシリーズEssentialsが第4回にして、Contactでのフィナーレを迎える。
今回、Hydra Recordsのシティポップのラインを代表する市川愛は、最新シングルで共演した鬼才ピアニスト森田真奈美を含む、強力なリズム隊を従えて登場。Hydra Recordsからリリースした全ての7インチは即完売、ジャズからシティポップまでを歌いこなす伸びやかなボイスは、この日も煌びやかでゴージャスかつどこか琴線に触れる極上のライヴを披露してくれそうだ。札幌を出身地とするシンガーソングライター爽はポップス、ヒップホップ、ロックを素地にもちながら、説得力のあるヴォーカルでバラードからロックまでを自分の世界観で歌い上げる卓越した歌唱力を持つ。ドコモショップPR動画タイアップオーディションでのグランプリや、上白石萌音の「土砂降り」の歌詞を担当するなどコンポーザーとしても高い能力を発揮してきた。この日の、大きなもうひとつのトピックは、スウェーデン出身のサウンドスケーププロデューサーでクラシックに音楽のルーツをもつRobin Rastenbergerと、12歳にしてDJ界の最高峰DMC WORLD FINALで世界一の栄光を掴み取った現在高校生のDJ RENA、若手屈指の超絶技巧箏プレイヤーASUKAによるトリオ、HACOIRIが今回のイベントで初公開となる。
DJ陣にも、先日、著書『「シティポップの基本」がこの100枚でわかる!』が4刷目の重版となった、ライター/選曲家であり元Billboard Liveのブッキングマネージャーでもある栗本斉や、日本を代表するヒップホップ・グループRHYMESTERのDJ/プロデューサーでファンク/ソウル/ジャズなど幅広く深い音楽知識をもったDJ JIN、デジタルネイティブ世代ながらヴァイナルも好んでプレイするRiriko Nishikawaなど、日曜の午後にシティポップやジャズ、ソウルなど音楽の愉楽を堪能させてくれるラインナップが揃った。
新シティポップを提唱してきたHydra Recordsが、閉店まで1ヶ月あまりに迫ったContactから、世界に向けて音楽を奏でる。